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私の人生を消費して。骨の髄まで美味しくしゃぶりつくして。 ツイッター@世界ID:@at_sekai

2Ol5-ニーオーアイゴウ-

村上春樹1Q84を読んでいる。めちゃくちゃにおもしいろい。微妙にねじまき鳥クロニクルとの関連あり。

村上春樹の作品は、年を経る毎にどんどん分かりやすくなっていく。たぶん。私が読んだ中で一番分かりやすかったのは色彩をもたない多崎つくると、彼の巡礼の年だし。
是非とは別に好みとしては、多崎つくるまで行ってしまうと村上春樹村上春樹らしさみたいなものがちょっと物足りない。ライト過ぎるかなって感じがある。ある種物語として洗練されてきているということなのかもしれないけれど、私は回転木馬とかの頃の感じもすごく好きだし、ある意味村上春樹村上春樹らしさ(村上春樹村上春樹としてのイデアと言い換えてもいいかもしれない)はあれが頂点なのではないかとすら思う。
それから、私の大好きな作家の一人、伊坂幸太郎村上春樹、ちょっと似ているんじゃない?って思った。特に近年の分かりやすい村上作品ってすごく伊坂っぽい。言い回しとか文章の色は全然違うけど、話の作り方がとてもよく似てる気がする。伊坂が村上春樹ににているのか村上春樹が伊坂ににているのかはわからないけど。…話が逸れた。
とはいえ、1Q84、面白い。私の好みを上手くついている。物語が繋がっていく快感が随所にあって、脳みそが気持ちいいって叫んでる。これだから本を読むということはやめられない。
そのせいで生活の様々なことがおろそかになってしまうの、絶対によくないけれど、生活をないがしろにしてでも読みたい本があるとき、私はすごく幸福なのだ。
今日は曇っていて月が見えない。実は雲の上では2つの月が光っていて、ここもクエスチョンの世界かもしれない。