@世界

私の人生を消費して。骨の髄まで美味しくしゃぶりつくして。 ツイッター@世界ID:@at_sekai

ちょっとしたダイエットを兼ねて

ご飯を食べないで絵を描いていると、確実に自分の血肉を消費しながら絵を描いている実感を得られるのがいい。これは食べたご飯が自分の血肉になっているのを実感する快感とはまた別のものだ。自分の命みたいなものを削りながら絵を描いているとそれが絵に乗っかるような気がするのだ。勿論こんなのはヒロイスティックでマゾヒスティックな感傷で自己満足なのだけれど。

でもそれとはなにか違うところで、何かを感じながら絵を描くというのは大切なことだと思う。悲しい時に描いた絵なのか、嬉しい時に描いた絵なのか、そういうのは結構如実に画面にでる。それは悲しみを表現しようとした絵や幸福を表現しようとした絵とは根本的に違う。むしろただの静物画なんかの方がそういう空気観に敏感に反応するような気がする。

だから私は、別にただのヒロイズムでもいいやと思いながら、ちょっとしたダイエットも兼ね、食べずに絵を描いている。何か、何かが宿ればいいなと思いながら。