@世界

私の人生を消費して。骨の髄まで美味しくしゃぶりつくして。 ツイッター@世界ID:@at_sekai

boys/girls

隣の子のへこんだ爪の、じくじくと赤い血肉が目に焼き付いている。体育座り、お尻と背中の痛み、肌にまとわりつくワイシャツ、男の子の汗のにおい。男の子は気になるけど、女の子が好きだ。あまいシャンプーの香りと柔らかな肌。抱きしめあっていたら、息苦…

Reve

それはゆめの話です 少女の袖の膨らむ頃の桜の花の散る頃の昼間の月のひかる頃 美味しいお茶はいかがでしょうかとてもよい香りがします紅く琥珀にきらめきます まるで絵画のなかにいるようまるでお伽噺のよう それはゆめの話ですからあなたもともにいかがで…

或夜、25時のこと。

ねえあなた この部屋のあかりを 何をおもって見ているの。 気がつかなかったなんて嘘。 気にしていないなんて嘘。 私がここに在ることに 気がつきたくないという風に、 でも気づかずにもいれなくて、 知らないふりをしてるのね。 そして私もそのことに ラジ…

忘却

おとなになるということは 忘れるということね。 楽しみの影に鬱々と いつでもついてまわってる あの絶望のあったこと。 それを忘れることなのね。 その絶望はいつだって、 死というものと親密に 私のかけらにすみついて おびやかしたというのにね。 おとな…

少女という時の去って

少女という時の去って ただの女は荒野にひとり そこにもはや夢はない 砂糖菓子のきらめきも 放課後のベルのときめきも 時がつれていってしまった。 ただの女は荒野にひとり 少女という時の去って。