1年の計は
最近は文章にしてわざわざアピールすることのいやらしさとかそうせずにいられない自意識とかにうんざりしていてちょっと離れていたんだけど、よく考えたらこのブログは最早だれも見ていないしそもそも自分のために言語化しているはずなのでそんなことを気にしているのはばからしい気持ちになったので1年を私のために振り返る。
去年の1~2月は漸く就職する決意をしたけどでもまだなにもしないことへの未練がたらたらでただだらだらしていたんじゃないかな。私は冬に弱くて毎年無為に過ごしてしまい勝ちなんだよね。3月には女流に向けて切羽つまりはじめて、試験勉強もはじめて、こっからは結構ずっとがんばったんだ。生活習慣を見直して朝型の生活に。自炊も本格的に始めた。4月5月も女流と勉強に費やして6月は教育実習。終わったらすぐ女流。今回は受賞が狙えるって自信があったのに後輩に抜かれて入選止まりで死ぬほど悔しかったな。終わって2週間くらいですぐ1次試験。中休みが1週間くらいあってその後は独立に一直線。途中2次試験が挟まったけれど7、8、9月は丸々絵に捧げた。1日12時間以上。休日は8時間。最後の1週間は16~20時間。でもきちんと食べて寝て、部屋の掃除もして、自分を大切にしながら絵を描けるようになったのが今年の一番の収穫。10月は最後の学園祭のために過ごし、下の学年ともめ、今でもわだかまりは解けない。それでも悔いのない形で学園祭を終えた。一応大学院の受験も無事に終。了11月は燃え尽き症候群かな。入学手続きと入試の手続きで結構精神が疲れた。12月は受験のために絵も描いたけれど精神と胃の体調不良に悩まされ続けて余り奮わなかった。特に中旬の辺りは結構本当に危なくて家で一人意味のない声をあげたりしていた気がする。
大体こんな1年だった。さぼってしまったことがなかった訳ではないけど、それを最小限に抑える努力はできたかなと思う。色んな物を手にいれた1年だったよ。
今年は、というか大学院2年間の目標は自分の作家性を見つけること。そして商品になる絵を描けるようになること。画面の外の生活を充実させること。外に出ていくこと。自分の可能性を信じて感性とセンスを磨き続けること。何でもいいから最低一つは受賞すること。いい女になること。魅力的な人間になること。強気。ウィットを身につけること。言語化していくこと。健康でいること。欲張りだけどね。全部手にいれるよ。
今年もよろしく。
或夜、25時のこと。
ねえあなた
この部屋のあかりを
何をおもって見ているの。
気がつかなかったなんて嘘。
気にしていないなんて嘘。
私がここに在ることに
気がつきたくないという風に、
でも気づかずにもいれなくて、
知らないふりをしてるのね。
そして私もそのことに
ラジオのヴォリュームそっとしぼり
耳をすまして感じるの。
ねえきっとそのことだって
きっと知ってて知らんふり。
少女という時の去って
少女という時の去って
ただの女は荒野にひとり
そこにもはや夢はない
砂糖菓子のきらめきも
放課後のベルのときめきも
時がつれていってしまった。
ただの女は荒野にひとり
少女という時の去って。
緑のラインが涼やかに
はて、な?
試験終了、あの子が欲しい。あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。 、アリスインワンダーランドⅡ、水の柩、天使の柩、図書館戦争、海道尊の螺鈿迷宮の続編、この2週間で読んだり鑑賞したりしたものたち。
アリスは面白かったな。すごく面白かったし、創作の刺激になった。絵画から着想を得たり引用したりしているものとか、日本的なモチーフが多用されていたりとか。擬人化もありふれているようで上手く面白いところをついてたし、現実と鏡の中との行き来、その中でメタフォリックな表現も知的快感を刺激された。それに合わせた情景描写や色彩描写もすごく良かった。言語的な視覚表現…というか解釈?も楽しめた。エンドロールの絵本を意識したムービーも面白かった。若干、教訓的な表現が鼻についたのと、アリスが謝ってしまったのが個人的には気になったけど、総合的にみてすごく良かった。
それから図書館戦争。私は植物図鑑を読んで以来有川浩が嫌いで、でも嫌いと思わされていることすら癪だったので、代表作くらいは読んでみようということで手に取った。まあ、なんていうか、徹頭徹尾ベタだね。主題がまずタイトルから予測した通り。展開も、最初から最後まで予想通りである意味すごくびっくりした。落ちまで全部予想画外のことが一つもなくて、そのことに対してすごく驚いたしある意味感心したよね。ここまでくると。世の女の子たちはこのくらいわかり易いものが好きなんだね。文章も全部会話と口語だし、このくらい読みやすくないと文章が読めない子たちにも人気なのかもしれない。やっぱり好きにはなれないけど、これが世の中に評価されているということをきちんと鑑みてものを作らないといけないなあと思う。
ついったとかで好きな人がおすすめしていた映画とか本、リストアップしてみた。創作物に触れている時がただただ至福。世の中にまだまだおもしろいものがあってよかった。